特別用途地区2:嶋内雅人のブログ
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都市計画法は13種類の用途地域を定めています。
しかしながら、13種類の用途地域だけ基本として全国一律に街づくりをするのは、おおざっぱすぎます。そこで、都市計画法はきめ細かい街づくりのために特別用途地区を定めています。
きめ細かい街づくりのためには、地域の実情に即した特別な土地利用を増進したり、環境を保護したり、産業の特性を考慮する必要があります。そこで、用途地域を補完する地域地区として特別用途地区があるのです。
特用途地区は11種類が定められています。前回に引き続き、今回はそのうち3つをご紹介します。
小売店舗地区
日用品を供給する店舗が建ち並んでいる地域のうち、風俗営業関係の施設の立地を排除することが好ましい地区を対象に、日用品・小売店舗街としての環境の維持向上を図るために定めます。
この地区では、劇場・映画館・デパート・ホテル・バー・キャバレー等の風俗営業施設が排除されます。
札幌市は、4種類の小売店舗地区を定めています。
事務所地区
商業地等のうち、事務所・県庁等の行政機関の集中する地区や会社の本支店の集中する地区を対象に、中枢管理機能とこれらのためのサービス機能の集積を促進し、事務効率の向上をはかるために定めます。
商業系用途地域、または混在型の住居系用途地域において、上記の目的を達成るために制限が強化されています。
神奈川県座間市で定められています。
厚生地区
住宅地等のうち、医療機関や社会福祉施設、またはスポーツ施設が立地する地区を対象に、それら厚生施設の集積の促進と環境の維持を図るために定めます。
目的に応じて、住居系用途地域の制限が規制強化されたり、または規制緩和されます。
福岡県田川市で定められています。"
■編集後記■━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
ロシアのプーチン大統領が、ウクライナの4州を併合したのを祝した集会で、「1・2・3 ウラー(万歳)」と叫びました。
あれっ?どこかで聞いたような?
「1・2・3 ダーッ」ではないですか。
アントニオ猪木氏が、去る10月1日に亡くなりました。79歳、プロレスラーとしては長寿だったのかもしれません。
私たちの世代には、猪木氏は故ジャイアント馬場氏と並んでプロレス界の大スターでした。昔のプロレスファンは、馬場派と猪木派に大別され、どっちが優れているかと「論争」しあったものです。
私は馬場派でしたが、それでも猪木氏の対ビル・ロビンソン戦や対タイガー・ジェット・シン戦には熱狂しました。
また、モハメド・アリやウィレム・ルスカといった他の格闘技のトップと闘った格闘技世界一決定戦は、世間の注目を集めました。
若いころの猪木氏はテクニックを前面にだしたファイトをしていました。その後ファイトスタイルを変え、キラー猪木といわれる荒っぽい面もみせるようになりました。
猪木氏について語るには、政治家としての面にも触れる必要があるでしょう。自ら結成したスポーツ平和党の党首として、1990年に参議院議員に当選しました。
1991年の湾岸戦争のときは、自身を含むわずか8人でバグダッドに入りました。イラクの要人と会い、フセイン大統領にクウェートからの撤退を要請するメッセージを伝えようとしたのです。
このときは戦争末期であり、イラクの要人との会見はできませんでした。彼らは地方に避難していたからです。猪木氏は「国民がこんな目にあっているのに、偉い人はどこかでうまいものを食って酒でも飲んでいるのか」と激怒したそうです。
馬場氏は、旧来のプロレスのプロレスの枠内で人を引き付けるファイトをすることに力を注ぎました。
対して猪木氏は、プロレスの枠をはみ出たところで自身の特色を出そうとしました。格闘技世界一決定戦しかり、政治家としての活動しかりです。
先に私は馬場派であると書きました。その気持ちは変わっていませんが、ここまで書いてきて猪木氏の偉大さに改めて気が付きました