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高圧線下地3:嶋内雅人のブログ

https://ameblo.jp/daigotukune/entry-12814461048.html

高圧線があると、その下の土地の価格にはどんな影響があるかを考察する三回目です。

高圧線があると、建物を建築できる範囲に制限が加わります。この範囲は、高圧線の電圧によって異なります。ただし、ここでは煩雑になるため詳しい説明は省略します。

ここで、離隔距離とは最短の直線距離のことをいいます。

Ⅰ使用電圧が17万ボルトを超える場合
高圧線の真下に建物を建築できないだけではなく。その両側(水平距離)3mの範囲にも建物を建築することができません。

Ⅱ使用電圧が17万ボルト以下の場合
使用電圧が3万5千ボルト以下であれば、高圧線の位置から直線距離で3m離れれば建物を建築することができます。

したがって、高圧線の位置が地上20mだとすると、20m-3m=17mまでの高さであれば、高圧線の真下であっても建物を建てられます。

3万5千ボルトを超える場合には、離隔距離が3mでは足りません。電圧によって離す距離が異なります。

使用電圧が7万ボルトだとします。そうすると、離す距離は次式で計算されます。

3m+(7万ボルト-3万5千ボルト)/1万ボルト×0.15m≒3.5m

同様に高圧線の位置が20mだとすると、20m-3.5m=16.5mとなります。3万5千ボルトの場合よりも距離が広くなっています。電圧が高いからです。

ここまで、電気事業法に基づいて定められた「電気設備に関する技術基準を定める省令」に従ってご説明しました。

確かに、高圧線によってその土地に建築できる建物には制限が加わります。制限されることによって建物の面積が小さくなれば、その土地の価値は下がります。

しかし、高圧線があることによる圧迫感や健康への不安感が原因で買い手が少なくなることのほうが、価格に及ぼす影響は大きいのではないかと、私は思います。


■編集後記■━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………


将棋の藤井聡太五冠が竜王位を防衛しました。5冠を維持し、タイトル獲得数は既に歴代9位の11期目。タイトル獲得や防衛に失敗したことはまだありません。タイトル戦に11回登場し、11期を獲得です。

タイトル戦ばかりの今期はさすがに勝率が下がるかと思いましたが、相変わらず、年間勝率・通算勝率とも8割を超えています。規格外の強さです。

さて、そんな将棋ですが対局後に感想戦が行われます。その将棋を対局者二人が振り返って、あの飛車打ちはよかったとか、桂馬が跳ねた局面では歩を突く手もあったとか、振り返るのです。

ラグビーのように、終わってしまえばノーサイドでしょうが、対局者どうしが差し手を振り返るのって、なかなかにすごいことだと思います。

相撲に例えたら、両力士が、立ち合いではかち上げにいくんだったとか、動きが止まったところでは差し手を切りにいくべきだったとか、振り返ることになります。

野球に例えたら、あの打席の5球目のフォークボールはよかったとか、別の打席ではスライダーを投げるべきだったとか、振り返ることになります。

とても考えづらいですね。

頭脳のゲームとはいえ、面白いことをするものだと思います。