大型事務所の評価(売買):不動産鑑定士嶋内雅人のブログ|新着情報

NEWS

TOP > 新着情報 > 大型事務所の評価(売買):不動産鑑定士嶋内雅人のブログ

大型事務所の評価(売買):不動産鑑定士嶋内雅人のブログ

https://ameblo.jp/daigotukune/entry-12820825967.html

┌─┐
│1│ 今回の評価実例:大型事務所の評価(売買)
└─┼────────────────────────────────


対象不動産は京浜工業地帯にある大型事務所です。周辺には、大小さまざまな工場が建ち並んでいます。

売買にあたって証拠資料として不動産鑑定評価書が必要になり、今回の依頼となりました。

大型事務所で、賃貸されています。このような不動産を購入するのは、投資ファンドが想定されるため、収益還元法を用いて評価しました。とりわけ重視するのがDCF法です。

DCF法とは、各年の純収益を現在時点に割り戻した金額と、投資期間の満了時の価格を現在時点に割り戻した金額とを加算して、収益価格を求める手法です。エクセルのような表計算ソフトの普及を背景とした手法です。

この評価でも、エクセルを用いてDCF法を適用しました。

私の評価書をもとに売買が行われ、仕事は無事終了しました。


┌─┐
│2│ 不動産鑑定評価の知識:公的土地評価制度と不動産鑑定評価
└─┼────────────────────────────────


不動産鑑定士の仕事は、国や地方公共団体から依頼されるものが多くあります。それらを公的土地評価と言っています。

公的土地評価には、以前に触れた地価公示のほか、国土利用計画法に基づく都道府県地価調査、課税目的のための評価としての相続税評価及び固定資産税評価があります。

政府は、土地基本法(※)等を踏まえて、これらの公的土地評価に対する国民の信頼を確保するとともに、適正な地価の形成と課税の適正化を図るために関係省庁でそれらの均衡化・適正化を推進しています。

不動産鑑定評価は、これらの公的土地評価の均衡化・適正化のために多くの貢献をしています。

※土地基本法第16条(公的土地評価の適正化等)
 国は、適正な地価の形成及び課税の適正化に資するため、土地の正常な価格を公示するとともに、公的土地評価につい て相互の均衡と適正化が図られるよう努めるものとする。


┌─┐
│3│ 編集後記
└─┼────────────────────────────────


普通人名語録(永六輔)より

「人間は昔、鳥のように飛びたいって思ったなんていうじゃない。
 そうかなァ、鳥かなァ、
 オレは、トンボだと思うなァ、ウン。
 トンボぐらい器用に飛んで、
 空中に停止することもできて……それで音がしない。
 鳥はバタバタと結構うるさいよ、ウン」

そうかもしれません。公園にいるハトが飛び立つときは、結構大きい音がします。トンボは確かに音を立てません。

「翼をください」という歌があります。あの歌も鳥を想定しています。

でも、あの歌詞の鳥をトンボに置き換えたら、やはり変だなァ。なんでだろ?