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軟弱な地盤と風景1:不動産鑑定士嶋内雅人のブログ
https://ameblo.jp/daigotukune/entry-12354060656.html
建物を建てるには、軟弱な地盤を避けたいものです。
地盤の良し悪しを決めるのは、地形と水です。水がたまったところはそれだけ土の密度が低くなりますので、地盤が軟弱になります。ですから、軟弱な地盤を見分けるには、地形と水に着目することです。
私たちが普段何気なく見ている風景の中にも、地形や水が発するシグナルがあります。これに着目して水と地形を意識すると、軟弱地盤のあるところがわかってきます。
例えば、長い坂道を下ったところは当然に低地となります。低地には水がたまりやすくなりますので、そこが軟弱地盤ということになります。地形の起伏は、地盤を判定するのに重要な風景です。
このような低地は、谷地が代表例です。ほかにも、凹地・氾濫低地・沼沢地などの地形が低地にあたります。
では、二回にわけて水に関する風景をみていきましょう。今回は、その一回目です。
①水路
水は、高いところから低い所に流れます。ですから、水路はその付近で最も低い場所です。周辺から集まってきた水が、それ以上は地中にしみ込まず、あふれて表面を流れるようになったのが水路です。ですから、地盤が軟弱なのは当然です。
②橋
橋の下には水路や河川が流れています。すなわち、水の多いところです。橋があると、そこが低地であることがわかります。中には、水路が埋め立てられて道路になっているものの、橋の欄干だけが残っていることもあります。
③暗渠
もともとは水路だったところにフタをしたものを暗渠といいます。フタがあるのは簡単にわかりますので、そこに水があることもわかります。
また、地中の水を地中に埋めた排水管で流し、その上に土をかぶせて道路のような体裁にしたものも、暗渠といいます。ここに自動車が通り、その振動で排水管が壊れてしまうと、周辺に浸水してしまいます。ですので、通行止め等の交通規制を行っています。
次回に続きます。
■編集後記■━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
「ウサギとカメ」という話があります。ウサギとカメが競走しますが、慢心してカメをバカにしたウサギが、カメに負けてしまうというアレです。
ゴールは山の麓です。歌でも「向こうのお山の麓まで」という歌詞になっています。麓とは、山裾のことです。
でも、約50年前の私の子ども時代の絵本を思い出すと、カメが嬉しそうにゴールの旗を振っているところは、間違いなく山頂でした。
気になってウェブで画像を検索しました。現在でも山頂の画像がいっぱいあるではありませんか。
いったいなぜでしょう。50年前には疑問に思わなかったことが、気になってしかたありません。