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別荘地の土地・建物の評価:不動産鑑定士嶋内雅人のブログ
https://ameblo.jp/daigotukune/entry-12814544407.html
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│1│ 今回の評価実例:別荘地の土地・建物の評価
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本件は、ある健康保険組合からの依頼です。対象不動産は、別荘地にある保養所の土地・建物です。監督官庁への説明資料として不動産鑑定評価書が必要になりました。
周辺の別荘の土地と比較して、かなり広い土地です。建物は新築時からかなりの年数が経過しており、現在の建物が有しているような機能はありません。このままで使用するのは、難しそうです。
そこで、土地の価格を求め、その土地の価格から建物の取壊し費用相当額を控除して評価しました。
それにしても、別荘地の土地の価格水準が低かったことが印象に残っています。また、土地価格の下落率も大きいものでした。
別荘の需要が乏しいことを実感しました。
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│2│ 不動産鑑定評価の知識:不動産鑑定評価基準Ⅳ
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2002年に全部改正された不動産鑑定評価基準は、その後3回にわたって一部改正されています。それらについてご説明します。
2007年改正の改正で新設された「各論第3章」の概要は、次のとおりです。
エンジニアリング・レポートの活用
エンジニアリング・レポートを、証券化対象不動産の鑑定評価を行うにあたって活用することになりました。
エンジニアリング・レポートとは、建築物・設備等及び環境に関する専門的知識を有する人が行った対象不動産の状況に関する調査報告書のことです。
証券化対象不動産の鑑定評価に当たっては、原則として必要な資料です。不動産鑑定士は、依頼者に対し当該鑑定評価に際し必要なエンジニアリング・レポートの提出を求め、その内容を主体的に分析・判断した上で、鑑定評価に活用しなければなりません。
エンジニアリング・レポート(ER)には、建物の状況が記載されています。建物のどこが劣化しているとか、どこが現在の建築関連法令に適合していないか、等です。
私たち不動産鑑定士が特に着目するのが、建物の再調達原価・地震に対するリスク・アスベストの使用の有無・PCBの保管状況です。
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│3│ 編集後記
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商(あきんど)人(永六輔)より
「商店街だけじゃありません。
農業、林業、みんな辛い仕事は後継者不足ですね。
楽な仕事なら後継者はいまっせェ、……たとえば政治家とか、タレントとか」
皆様、誰の顔が思い浮かびましたか?私はアノ人です。