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地勢と土地価格:不動産鑑定士嶋内雅人のブログ

https://ameblo.jp/daigotukune/entry-12290396267.html

建物を建てるにしても、資材置場にするにしても、あるいは畑にするにしても、平坦な土地が通常は好まれます。では、傾斜のきつい土地はどうでしょうか。

例として、急傾斜地崩壊危険区域内の土地を取り上げます。

急傾斜地崩壊危険区域とは、「急傾斜地の崩壊による災害の防止に関する法律(昭和44年7月1日)」に基き、都道府県知事が関係市町村の意見を聞いて指定するものです。

同法第3項第1項によれば、崩壊するおそれのある急傾斜地で、その崩壊により相当数の居住者その他の者に危害が生ずるおそれのあるもの及びこれに隣接する土地のうち、当該急傾斜地の崩壊が助長され、又は誘発されるおそれがないようにするため、一定の行為を制限する必要がある土地の区域、となります。

急傾斜地とは、傾斜度が30度以上である土地をいいます。

この区域内では、水の放流をはじめ、切土・掘削・盛土・その他一定の行為を行おうとする場合には、都道府県知事の許可を受けなければなりません。

これらを考慮すると、急傾斜地崩壊危険区域内にある宅地は、災害発生の危険性(がけ崩れ等)があることから、減価要因が発生するでしょう。そのような土地に住みたいという人は、限られるでしょうから。

また、このような土地に建物を建てる場合は、建築制限が加わることがあります。横浜市は、この区域内の土地に居宅を建てる場合には、原則として鉄筋コンクリート造にしなければならないとしています。余計な費用がかかりますから、減価要因になります。

http://www.city.yokohama.lg.jp/kenchiku/shidou/kenki/kenki/other/saigai/

さらに、宅地開発が制限されることもあります。横須賀市の開発行為の手引きは、開発できない土地としています。

そもそも、このような土地を開発しようとしても、費用がかかりすぎて事業化は難しいかもしれません。


■編集後記■━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………


子どもたちに、いつまで勉強を教えられるか。正直なところ、彼らが高校生になっても教えることができるとは思いませんでした。

息子は、根っからの文系頭なのでしょうね。三角関数やら対数やらを教えました。

英語については、二人とも教えました。単語は忘れていますが、文構造はまだなんとかわかります。

「ほら、not only but also が隠れているじゃないか」とか、「この場合のこの単語は、名詞ではなく動詞だ」とか。

彼らが大学生になり、もう終わりだと思っていましたが、まだありました。

二人とも会計学関連の学部学科に進みました。ですから、減価償却がどうだとか、前払費用がどうだとか、尋ねてくるのですね。税理士試験の簿記論・財務諸表論の知識で対応しました。

それどころではありません。娘は、ある証券会社の寄付講座を受講しています。

レポートを提出しなければならず、LINEで私に課題を解いてくれと頼んできます。

それにしても、寄付講座では「ポートフォリオ効果」とか「配当割引モデル」とかを勉強するのですね。私の大学生時代はこのような勉強はしなかったように思います。

えっ、お前がサボりまくっていたからだろうって?

ハイ、そのとおりです。しょうもない大学生でした。m(*- -*)m