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地すべり・崖崩れ・土石流:不動産鑑定士嶋内雅人のブログ
https://ameblo.jp/daigotukune/entry-12321204202.html
近年、斜面が大規模に利用されるようになってきました。そして、地すべり・崖崩れ・土砂崩れによる災害も多くみられるようになりました。では、これらの違いは何でしょうか。
これらは、いずれも斜面を構成している物質の一部が下の方に移動する現象です。浸食・運搬過程の一つで、ごく普通の地質現象です。
地すべりは、斜面を構成している物質が塊りとなって、比較的ゆっくりと断続的に滑動する現象です。大規模なものは、数万年もの前から滑動を続けています。断続的・慢性的な滑動ともいわれます。
崖崩れは、斜面を構成している物質が一気に崩壊するもので、小規模なものが大部分です。地すべりと崖崩れとを合わせて「地崩れ」ともいいます。
崖崩れのなかにも大規模なものがみられます。この場合は地すべりと区別しにくくなり、「崩壊性地すべり」と呼ばれます。
この「崩壊性地すべり」の場合は、岩盤が破壊され、大小さまざまな岩石の破片となってしまいます。これを「岩屑(がんせつ)」と呼びます。
これらの大量の岩屑の一部は、河川の流れに巻き込まれて流出しますが、大部分は斜面上に残ります。これが、次の地すべり・崖崩れの原因となります。
大雨・融雪等による大量の水が、斜面上の岩塊・岩屑・土砂を巻き込んで大きな流れとなって谷を流下するのが土石流です。
土石流は、山地から平地に移る谷の出口付近をほぼ中心として、巻き込んだ岩塊や岩屑を半円状に堆積させます。これが扇状地です。
扇状地が発達していることは、その背後の谷に土石流が多発していることを示しています。
1998年度に公表された数字では、国土交通省所管の地すべり危険箇所は、全国で11,288箇所に及びます。
その中で、比較的多いと思われる400箇所以上を有する道県は、次のとおりです(1998年度公表)。
① 長野県 1,234
② 長崎県 1,169
③ 新潟県 860
④ 徳島県 591
⑤ 愛媛県 506
⑥ 和歌山県 495
⑦ 北海道 437
⑧ 石川県 420
■編集後記■━━━━━━━━━━━━━━━━━━・・・・・‥‥‥………
日系イギリス人のカズオ・イシグロ氏が、ノーベル文学賞を受賞しました。
私は、「日系イギリス人?ふーん、そうなの」程度しか思いませんが、マスコミ報道は違いました。イシグロ氏と日本との係り合いを、盛んに取り上げていました。
んか変ですね。日本人の両親を持つにせよ、幼少からイギリスに住んでイギリス国籍を持ち、英語で書いた小説でノーベル文学賞を受賞したのですから、彼はイギリス人でしょう。
そういえば、2014年にノーベル物理学賞を受賞した中村修二氏も、アメリカ国籍を取得しています。日本の国籍法では、他国の国籍を取得した人は日本国籍を喪失するとしています。
にもかかわらず、中村氏の場合も日本で大騒ぎになりました。二重国籍を認めていれば、堂々と「日本人が受賞した」と言えたのに。
ここで思い出したのが、蓮舫氏のことです。彼女は、台湾との二重国籍が問題とされ、盛んにたたかれました。
この扱いの違いはどうでしょう。
国会議員だから問題なのだ、との反論もあるかもしれません。
では、2007年の参議院議員選挙に立候補したアルベルト・フジモリ元ペルー大統領はどうなのでしょう。
彼が二重国籍を持っていることは明らかでした。ペルーの元大統領だったのですから。
蓮舫氏が非難されたのは、なぜなのでしょうか。民進党党首なのだからか。女性なのだからか。
イシグロ氏の受賞に際して考え込んでしまいました。